猫がネズミでうつる病気は?感染予防と受診の目安も解説!実例付き。

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健康

猫がネズミを捕まえて食べたり接触したりすることが原因で、猫自身にさまざまな病気や中毒のリスクが生まれます。寄生虫感染、細菌による体調不良、さらに殺鼠剤などによる中毒などは軽視できません。この記事では猫がネズミ経由でうつる病気、予防方法、そして受診のタイミングについて、最新の獣医学的知見をもとに詳しく解説します。

猫 ネズミ 病気:ネズミ経由で猫にうつる主な感染症と中毒

猫とネズミが関わることでうつる病気には、寄生虫・細菌感染症・二次中毒など多岐にわたります。野生のネズミを捕食する習性を持つ猫ほどリスクが高まります。屋内飼育であっても、入り込んだネズミや毒餌を間接的に摂取することで病気や中毒が起こることがあります。ここでは代表的な疾患とその原因を整理します。

寄生虫感染(回虫・条虫・トキソプラズマなど)

ネズミは回虫や条虫、トキソプラズマなどの寄生虫を中間宿主にすることがあります。ネズミを食べたりかじったりすることで、これらが猫の消化管内に入り繁殖することがあります。寄生虫感染は食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢、毛ヅヤの悪化などの症状を引き起こし、子猫や老猫、免疫力が低い猫では重症化することがあります。

トキソプラズマは、感染したネズミを捕食することで猫に感染します。加えて、猫がその糞便中のオーシストを環境に排出することで、ほかの動物や人へ感染が広がる可能性があります。健康な成猫では軽症または無症状に終わることが多いですが、リスクの高い猫では注意が必要です。

細菌感染症(サルモネラなど)

ネズミはサルモネラ菌を保有していることがあります。猫がそのネズミを食べたり、汚染された食べ物や水を口にしたりすると、サルモネラ感染を起こすことがあります。症状としては激しい下痢、嘔吐、高熱、脱水症状などが見られ、特に子猫や高齢猫、免疫力が低い猫では重篤化する恐れがあります。

殺鼠剤による中毒(二次中毒を含む)

ネズミを駆除するための毒餌(殺鼠剤)が使われている環境では、猫がその毒餌を直接口にするだけでなく、中毒したネズミを捕食することによっても毒が体内に入る二次中毒のリスクがあります。抗凝固剤タイプ(血液が固まりにくくなる)は内出血や出血傾向を引き起こし、神経毒性や腎臓への影響をもたらすタイプもあります。初期症状は数日遅れて現れることがあります。

猫がネズミを食べたときに起こりうる症状と受診の目安

猫がネズミを捕らえる・食べる機会があった場合、どのような症状に注意すべきかを把握しておくと安心です。また、症状の程度によっては早急に獣医師に見せる必要があります。

初期の兆候

食欲低下、元気のなさ、軽い嘔吐や下痢など、最初は軽い体調不良で始まることが多いです。特にネズミ接触後24〜48時間以内にこれらの症状が現れる場合は敏感に対応したほうがよいです。体温や呼吸、毛づやの変化などもモニタリングします。

重篤な症状のサイン

吐血や血便、鼻血、口や歯茎からの異常出血、呼吸困難、けいれんなどは深刻な状態を示します。殺鼠剤中毒や大規模な細菌感染、内臓障害が疑われるため、これらの症状が見られたら速やかに動物病院へ搬送すべきです。

受診のタイミングと準備すること

下痢や嘔吐が長引く、元気が著しくない、食事を全く取らない、出血がある場合は24時間以内の受診が望ましいです。受診時にはネズミ捕食の可能性、ネズミの生死、環境の薬剤使用の有無、猫の既往歴などを整理しておくと診断が円滑になります。

猫 ネズミ 病気の予防策:日常でできるリスク管理

ネズミを原因とする病気を防ぐためには、飼い主ができる対策を徹底することが重要です。予防によって、猫の健康も家庭の安全も守られます。以下は実践的な予防策です。

衛生管理と環境整備

ネズミが住み着かないように家屋の隙間を塞ぎ、食べ物を密閉保存しゴミを放置しないことが基本です。猫のトイレや食器は清潔に保ち、汚れた場所は速やかに掃除・消毒を行います。ネズミの死骸や排泄物にも病原体が残ることがありますので、手袋を着用して処理することが大切です。

室内飼育と狩猟本能の充足

野外に出す猫はネズミと遭遇しやすく、感染・中毒のリスクが高まります。完全室内飼育が最も安全な方法です。また、狩猟本能を抑えるのではなく、おもちゃで追いかけ遊びをさせるなど精神的刺激を与えることでストレスや害獣への依存を減らします。

駆虫・ワクチン・定期健診

寄生虫感染を防ぐために、年に一度あるいは獣医師の指導に従って定期的な駆虫を行うことが有効です。ワクチンも細菌やウイルス感染に対しての抵抗力を高める助けとなります。健診では便検査や血液検査を含め、猫の体調全体を把握しておくと早期発見につながります。

多くの猫が経験する実例:ネズミが原因で起きたケーススタディ

実際にネズミを介して猫に発症した事例を見ることで、症状の進行や対策の具体性が把握できます。典型的な例をいくつか紹介します。

ケース1:ネコ条虫感染とお尻のかゆみ

ある室内外を行き来する猫がネズミを捕まえて食べた後、数週間後に尻尾の付け根付近を頻繁に掻き、肛門部を床にこすりつけるような行動が見られました。動物病院で条虫の節片が排便や被毛で確認され、駆虫薬で数日間治療することで改善しました。

ケース2:サルモネラ感染による下痢と脱水

野外でネズミや汚れた水を舐めた後の猫が激しい下痢、嘔吐、体温上昇を伴って来院しました。脱水も進んでいたため補液治療を行い、感染症の検査でサルモネラ菌が検出されたことから、抗生物質を用いた治療で回復しました。

ケース3:殺鼠剤による二次中毒で出血傾向と貧血

庭先でネズミ駆除剤を使っていた家の猫が、弱ったネズミを捕食した後、元気がなくなり、数日後に歯茎の蒼白化、尿や便に血が混じる症状が現れました。動物病院で抗凝固剤タイプの中毒が確認され、ビタミンK投与、入院管理、輸血が行われて無事回復しました。

まとめ

猫がネズミと接触することで、寄生虫感染、細菌性疾患、そして殺鼠剤による中毒など多くの病気リスクが生じます。特に子猫や老猫、免疫が低下している猫は重症化しやすいため十分に注意が必要です。症状には軽いものから重篤なものまで幅がありますが、出血傾向や呼吸困難など明らかな異常が見られた場合にはすぐに受診をしてください。予防策としては、衛生管理の徹底、室内飼育、本能を満たす遊び、定期的な駆虫と健診が最も効果的です。愛猫の健康を守るために、日々の注意と早めの対応を心掛けましょう。

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